ベニバナトチノキは色が可愛いく、比較的若木でも花を付けるので、最近あちこちで見かけるようになりました。
田中さんから、神代植物園で撮影した写真が届きました(最上段)。
また、加藤さんからは、5月初旬に東大の三四郎池で写したものをいただきました(その下3段の写真)。また、トチノキの花には蜜標という部分があって、花の色の濃い部分が次第に変色し、これと同期して密の量も変わるということを、教えて貰いました。蜂はこの事をちゃんと知っていて、蜜標の色を見て、飛来するそうです。以下は加藤さんからの手紙です。
「蜜標は、開花2、3日の間は黄色、3日目または4日目あたりに急速に赤変し、その後4日前後は花序に残っています。ただし、蜜標が赤くなった花は花柄の基が脆くなっており、少しの衝撃でも落ちやすくなっています。花粉は、開花直後はまだ葯の中にあり、2日目にほとんどの葯が破れオレンジ色の花粉を現します。4日目あたりになると葯は乾きはじめ黒っぽくなってきます。蜜の生産もほぼ花粉と同期しています。結果として、トチノキの花は、約1週間咲き、蜜標は黄、黄、オレンジ、赤、赤、赤のように変化することになります。」
「紅色の円錐花序が多数咲き始めると、辺りが明るくなっていく感じがします。咲き終わって落ちた花は、すぐには変色しないので、いつも拾っていく方がちらほら見られました。....今年は駒場のベニバナトチノキを見ることができませんでした。是非、大木に育って、立派な花を多数付けてもらいたいものです。」
学名はAesculus carneaで、トチノキ科トチノキ属です。
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大阪の門野さんからも万博公園のベニバナトチノキの写真が届きました(最下段の2枚)。よく万博公園に行きますが、こんなに沢山植えられていたことを知りませんでした。
神代植物園で-田中さん
三四郎池で-加藤さん
花の色が黄から赤色に変わる頃に花蜜が多く、
蜂はこれを見て寄ってくる
吹田市万博記念公園のベニバナトチノキ-門野さん撮影