春を求めて出かけた京都府立植物園で、地味なノニレの花を見付けた。もう時期が遅かったようで、花は盛りを過ぎていたが、これまで注意していなかった木に花を見付けて嬉しかった。
ノニレはハルニレと同じく、春に花を咲かせる。植物園を巡ると、アキニレは結構植えられているがハルニレは少ない。ノニレはもっと少ない。別名をマンシュウニレとも言い、朝鮮・中国東北部に多く分布する。日本では北海道・東北で見かけるが、植栽されたものかも知れない。
学名はUlmus pumila Lで、ニレ科ニレ属の落葉高木である。満州地方原産。