ハンカチノキ-(2000.4(古賀さん)、2000.5(梅本さん)、2000.5.3)

日本で最初に移植されたハンカチノキが小石川植物園にあり、毎年この時期に沢山の白いハンカチの様な花を付ける。梅本さんからその写真が届いた。数日して京都新聞に、京都植物園のハンカチノキが花を付けたとの記事が載った。こちらの木はまだまだ小さいが、近くから花を観察するのにとても良い。花の近接写真や、葉・幹の写真はここをクリックしてご覧下さい。
また、福岡で苗木を生産して居られる古賀さんから「ハンカチの木」の写真が届きました(中段以下)。最近は個人でも、植木屋さんを通して、ハンカチの木の苗木が手にはいるようです。古賀さんの畑の木は写真のような大きさですが、立派な花を付けています。
以下は、梅本さんによる解説です。
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和名 : ハンカチノキ
科名 : オオギリ科(尚、ハンカチノキ科、ヌマミズキ科とする人もある様です。)
学名 : Davidia involucrata
原産 : 中国西南部の奥深い山地

この、「ハンカチノキ」は、中国の1500~2000m位の標高の湿潤な山地に自生する落葉高木で、樹木界の「中国パンダ」とも云うべき存在です。日本では最近、都内の公園などにおいて、植栽されるものを目にする機会も多
くなりました。画像は、都内の小石川植物園で撮影したものですが、GW中も其の花を一目見ようと、多くの人達が来園した様子でした^^。

本種の一番の特徴は、ハンカチが垂れ下がった様な花にあります。しかし、
樹形も美しく、樹皮は画像の様に橙褐色で、縦に鱗状に薄く剥がれて、とても綺麗です。

尚、白い花弁の様に見えるものは、2つの大きな総ホウ片(花序全体を包む、葉よりも小さいもの)です。「ハナミズキ」の其れと同じですので、
花弁ではありませんね。

偶然落ちてきた花を、観察会参加者の方に持って頂いて撮影しましたので、
其の大きさや、特殊な形が、理解の助けになればと思います。
是非、多くの方達に愛でて頂きたい、珍しい花の一つです。
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京都新聞には、「19世紀中頃、中国周辺部を旅していたフランス人神父のアルマン・ダビッドがジャイアントパンダなどと共にヨーロッパに紹介したことで有名になり、植物界のパンダともハトノキとも言われて、欧州では街路樹としても使われている」とあった。

京都府立植物園のハンカチノキの花(2000.5.3)

小石川植物園のハンカチノキには沢山の花が咲いている(梅本さん)

福岡の古賀さんから届いたハンカチの木の花(2000.4)

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