ユクノキの名前通りの見事な開花である。「雪の木」とはちょっと大袈裟だと思っていたが、私の間違いであった。確かに枝に雪が積もったかと思う景色である。
桜よりももっとはかない散りようで、今年の見頃は5月28日からたった1週間であった。26日につぼみが膨らんだのを見て、「来週だな」と思っていたが、胸騒ぎがして2日後に出かけたところ、もう満開であった。木の下はかなり白くなっていて、見上げていると小さな白い花が顔に降りかかってくる。間に合ったことが嬉しかった。
花は高い梢にあるので、ズームで頑張っても細部は見えない。落ちてきた花をよく見ると、確かにマメ科の花であることを納得する。大きさは違うがエニシダやハギと全く同じ構造をしている。花の後は、7-8cmの翼のない豆果を付ける。葉、幹、蕾などは、昨年upしたページにある。
学名はCladrastis sikokianaで、マメ科フジキ属である。別名をミヤマフジキと言う。本州の関東以西と四国・九州に分布する。理学部植物園で撮影。
旧湯川記念館の横から理学部植物園を望む
ズームを一杯にしても、花の形は難しい。
落ちてきた花(長さ8mm程度)