ヤドリギ(榛)-(2001.3.13)

季節の木

むかし、背の届くところにブナの花が咲いていると思って、喜んで写したらヤドリギだったという苦い経験がある。それ以来、ヤドリギが良く目に付くようになった。宿主の幹に食い込んで養分をもらい、丸い形に成長する。常緑樹であるので、冬にはよく目立つようになる。
京大農学部建物の南入口のケヤキに、立派なヤドリギが宿っていて、春にはなかなか綺麗な花を咲かせる。プロペラのような対生の葉も特徴的である。雌雄異株で、雌株の実は11-12月に黄色く熟す。ブナ、ケヤキの他に、エノキ、桜、ミズナラなどにも寄生する。椿やサザンカ、モチノキに寄生する「ヒノキバヤドリギ」、針葉樹に寄生する「マツグミ」など、色々の種類がある。
学名は、Viscum album var. coloratumで、ヤドリギ科ヤドリギ属である。

タイトルとURLをコピーしました