ウメモドキ-(2000.2.12)

季節の木

冬の京都植物園を歩くと、意外な発見がある。生態園の中の池の上に張り出したネムノキに残っている豆の鞘を見たあと、ふと振り返ると真っ赤な実の集団が目に飛び込んできた。満開の梅よりもまだ赤い。よくこれほど実が成るものだと感心した。ウメモドキの実である。この他にも、芝生広場の南側で見事なサンシュユの実を見ることが出来る。
京大農学部植物園では10月にもう赤くなった実を写した。この頃は葉が残っており、緑の中に真っ赤な実があるのも良い風情である。
6月に咲く淡紅色の小さな花は目立たないが、秋から冬にかけて木に残る赤い実が美しい。低木で、庭木によく使われる。実の白いものをシロウメモドキという。
学名はIlex serrataで、モチノキ科モチノキ属である。
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最近の公営団地には、植栽に力を入れるところが多くなってきた。近鉄高の原駅に近い「高の原団地」には様々な花木が植えてあり、名札も付いていて、まるで小さな植物園のようだ。中には、「この木は何の木?」などといった名札もあり、とても楽しい。ここで、「ウメモドキ」の赤い実が目についた。(最下段の写真、2000.2.12)

10月初めのウメモドキの実-京大農学部植物園

12月のウメモドキの実-京都府立植物園

2月のウメモドキの実-高の原団地

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