マチュピチュ遺跡の中やインカ道で、紫の集合花を付けた木をよく見かける。個々の花はラッパ状で、先端が非対称の5弁に開いて、雌蘂が突き出している。かなり大きな木もあれば、2m程度の細い幼木もある。葉は葉脈の間が網目のようになったシソ科特有の形である。例えばミントやその他のハーブの葉に近い。
遠くから見ると、ナス科のSolanum granuloso-leprosumに似ているが、近づいてみるとシソ科とナス科の花の違いがハッキリ解る。
学名はHyptidendrum arboreumで、南米アンデス原産のシソ(Lamiaceae)科の低木である。コロンビアからボリビアにかけて400-1600m付近に分布する。
花の先端が開いて雌蘂が覗く
シソ科らしい葉
かなり大きな木の幹
幼木の細い幹と葉・花