ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)-(2008.6.7、2008.7.28、2009.7.16)

季節の木

利尻島には小さな高山植物園があって、鴛泊(おしどまり)の港から徒歩で行ける。ここには、小さいながら色々な灌木が植えられていて、6月には綺麗な花を付けていた。ツリガネ状のピンクで可愛い花を付けた木にはツリガネツツジと書いてあったが、この木はウラジロヨウラクの名の方がよく知られている。
同じ花を7月末の月山でも見た。みぞれ混じりの暴風雨だったので、花の萼が凍って見えづらいが、長い萼片は無さそうなのでウラジロヨウラクと同定した。ヨウラクツツジは九州に分布し、ウラジロヨウラクは中部地方以北(特に日本海側の多雪地帯)、萼片の長いガクウラジロヨウラクは新潟と東北地方に分布する。いずれも山地が中心である。この3種は花の色や形・葉の形が似ているが、分布と萼片の長さから区別できる。
ウラジロヨウラクは5-6月に、枝先に赤紫色の壺状の花を付ける。花の先端は5裂する。萼片は殆ど目立たない。ヨウラク(瓔珞)とは、昔のインドで使われたアクセサリーで、今は仏像や仏壇の天蓋から垂らして使う(最下段に写真がある)。確かに、下向きの花が多数付くヨウラクツツジに似た感じがする。
学名はMenziesia multifloraで、ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木である。中部地方以北、特に日本海側多雪地帯に多く分布する。別名をツリガネツツジという。
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7月の八方尾根では、沢山のウラジロヨウラクにお目にかかった。今回は気を付けて、葉の裏側を写して、白っぽいことを確認した。

利尻島高山植物園のウラジロヨウラク(2008.6.7)-ツリガネツツジと書いてあった

みぞれ混じりの暴風雨の中、月山で撮影(2008.7.28)

7月の八方尾根でウラジロヨウラクを写す(2009.7.16)

確かに葉の裏が白い。

ようらく(瓔珞)とは仏像・仏壇などの天蓋に掛ける装飾<(Wikimediaより引用)

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