クロフネツツジ(黒船躑躅)-(2002.4.3、梅本さん)

季節の木

梅本さんから久しぶりの写真である。初夏の季節を代表するツツジの中で、「クロフネツツジ」は梅本さんが大好きなツツジ、と伺った。解説はいつも通り梅本さんである。
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和名 : クロフネツツジ , 別名 : カラツツジ
学名 : Rhododendron schlippenbachii
科属名 : ツツジ科ツツジ属
分布 : 中国北部、朝鮮半島原産

「黒船躑躅」は、寛文8年(1668年)日本へ渡来したとされる大輪のツツジ。其の気品に満ちた薄桃色の花は、まさに「ツツジの女王」の名に相応しい姿です。種小名である「schlippenbachii」は,発見者であるシュリッペンバッハ男爵に因む。枝先に5枚の葉が、輪生状に互生する姿は非常に印象的です。
私が始めて本種を見たのは、北海道は旭川市内にあるホテルの外構植栽として植えられたものでした。実は其の時、花は無くて大きな葉っぱだけが非常に沢山茂っており、其れがツツジの仲間だとは、正直其の時は判りませんでした。

次に再会したのは、北大植物園の中でのこと。確か、見事な「クロビイタヤ」の大木の近くに植えられていた様に覚えています。しかし、その際にも開花期を過ぎていた為に見る事が叶わず、結局、この花に対面する事が出来たのは、東京都文京区の小石川植物園での事です。北海道で咲く貴重な「ツツジの女王様」にやっと出逢う事の出来た瞬間でした。この画像は、今年のクロフネツツジを撮影したものです。(^-^)

平成14年4月3日 東京都文京区・小石川植物園にて 撮影:梅本浩史
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