日本の森で一番よく見る木はスギであるが、ドイツでは「ドイツトウヒ」であろう。有名なシュバルツバルト(黒森)の多くの木がドイツトウヒである。日本でスギが植林されるように、ドイツではドイツトウヒが植林されている。別名をヨーロッパトウヒと呼ぶように、ヨーロッパ全域にわたってこの木が多い。
日本には、明治中期に渡来している。枝が垂れ下がるのが特徴で、丁度、芦生杉の様に地を這っているものもある。花は5月に咲き、20cm近い大きい球果を付ける。球果は秋には褐色となる。
学名はPicea abiesで、マツ科トウヒ属である。
地を這うドイツトウヒの枝