タイザンボク(泰山木)-(2003.6.1)

季節の木

泰山木は上品で風格のある木である。かなり成長してから花が咲くようになるが、春の白木蓮や初夏のホオノキと同じような大きな白い花を付ける。モクレン科を代表する花である。モクレン科に属するものは、前述の他、コブシ、オオヤマレンゲ、タムシバ、ユリノキ、などがある。
私の通っていた小学校の校庭の隅にタイザンボクの木があって、その頃はモクレンと呼んでいた。私はこの木が好きで、小さな体でよく頑張ってよじ登ったものである。上まで登ると、少しツンとするような花の匂いに包まれた。小さな手には花びらは大きくて、女の子達はママゴトの道具にして遊んだが、直ぐに茶色くなってしまうのがいかにも残念だった。
学名はMagnolia grandifloraで、明治5年に渡来した、北米中南部の原産である。
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タイザンボクの集合果が弾けて赤い実が出た写真を村松さんが送って下さった。クリックしてどうぞご覧下さい

モクレン科の集合果には赤い実が入っている。自然に弾けて出てくるのを見るのはとても難しい。鳥がすぐにさらっていくためである。

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