スモークツリーとはよく言ったものである。まるで、煙のように霞んで得体が知れない。花は既に咲き終わってしまっているが、その後に花柄が伸びて煙のように見える。花は目立たぬ黄色の小花で5月終わりに咲く。京都の同志社大学の木は有名。
学名はCotinus coggygriaで、ウルシ科ハグマノキ属である。中国~南ヨーロッパ原産の木で、1870年に渡来した。
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これまで何度か京都府立植物園で撮影したが、今回、私市の大阪市大理学部植物園で綺麗に花が咲いているのを見付けて撮影した。(2004.5.15)
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ハグマノキの原産地域であるハンガリーに在住の高谷さんから、自生するハグマノキの写真が届いた。日本では植栽したものしか見ることが出来ないので、野生の木の写真は貴重である。高谷さんのメールの一部を引用させていただきます。
「遠くから見ると何か鳥が巣を作りかけている様に見えたのですが、近づくとどうやら木自身がこのようなデコレーションをしており、鳥の巣に見えたのは一部の枝(葉)でした。木の高さは約5mほどだと思います。...この木の横を通るたびに、見とれてしまいます。」
本当に鳥の巣のかたまりのように見えますね。背景の畑ともマッチしてなかなか良いムードです。
ハンガリー在住の高谷さん撮影の自生するハグマノ
大阪市大植物園および京都植物園で写したハグマノキ