ミヤマシキミの真っ赤な実が梅本さんから届きました。常緑の低木で、4月頃に白い花を付けます。秋のこの季節になると実が真っ赤に色づきます。学名にjaponicaがつき、Skimmiaはシキミの音でしょうか。解説は梅本さんです。(2000.11)
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和名 : ミヤマシキミ
学名 : Skimmia japonica
科名 : ミカン科
分布 : 本州(関東以西)、四国、九州
本種は、「深山(みやま)シキミ」と云うだけに、山地に生えております。今の時期だと、林床に一際目立つ、赤い実を幾つも付けておりますので、目にする事も多いかと存じます。
よく「シキミ」の仲間かと思ってしまいますが、「シキミ」は「モクレン科」の植物です。枝葉が其れに似ているのと、
やはり毒である事から、本種に「ミヤマシキミ」の名が付きました。
葉には、芳香がありますが、之は「アルカノイド」の「シキミアニン」を含みますので殺虫剤としても用いられる様です。
造園材としては、冬の寒い雰囲気に、赤い実と革質で光沢のある葉が、庭に味を与えるので、「マンリョウ」と同様の用いられ方が最適です。お寺の参道にて見掛ける事も多いですね。
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