金沢市石川県庁の 「堂形のシイの木」

金沢の中心地、石川県庁の正面玄関を挟んで2本の大きなシイの木が立っている。形は、剪定をしたようにきれいな堂形をしているので「堂形のシイの木」として天然記念物になっている。加賀騒動(*)で有名な大槻伝蔵の屋敷に植えられていた2本のシイの木を移植したものと伝えられる。
周囲がすっかりコンクリートで覆われているせいか、やや元気がなくなったという話である。5月は花の季節であるが、例の強烈なにおいがほとんどしなかった。
(*)加賀前田家の御家騒動。大槻朝元(伝蔵)の破格登用を喜ばぬ家老前田直躬らが、1745年(延享2)藩主吉徳の死後、朝元と吉徳の側室真如院(お貞)らが真如院の子を嗣君として主家の横領を企てたと訴え、朝元は配所で自殺、真如院は密殺され、朝元の関係者すべて断罪された事件。実録小説・浄瑠璃・講談などで有名。

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