ギョイコウ(御衣黄)-(2002.4.6)

季節の木

昨年は黄色い桜である「鬱金」を掲載したが、「御衣黄」も載せてほしいというご注文を頂いた。京都府立植物園の北門を入って西側の桜園に、その御衣黄がある。普段は柵がしてあるので入れないが、桜が満開の季節だけ、柵の一部を取り去って入ることが出来るようにしてある。なかなか良い工夫だと思う。花は、やはり、近くでその妙なる姿を見たいものである。2本の御衣黄のうち、一本はまだ蕾であったが、もう一本は3分咲きで、一年ぶりに宿題を果たすことが出来た。
昨日、四条へ行くバスがなかなか来ないので、業を煮やして三条行きに乗り、一条分を歩くことにした。三条京阪から大橋を渡って木屋町の高瀬川沿いを四条に向かう途中で、ふと目を上げると、なんと、そこに御衣黄が満開であった。立誠小学校という古い小学校がそこにあるが、学校内の北東角に見事に咲いていた。なんとも不思議な出合であった。
もう一つ、JR京都駅の八条口の西800mほどの所に、六孫王神社がある。この境内にも、御衣黄があって、これも今盛りということである。
御衣黄は、オオシマザクラ系サトザクラの園芸品種で、鬱金と共に、花の色が珍しいので、珍重される。花の中心部は、最初白いが、満開になると次第に赤みを帯びてくる。満開の立誠小学校のものは、すでに中心部が赤くなっている。
学名はPrunus lannesiana cv. Gioikouで、バラ科サクラ属である。

蕾は緑がかっている

京都の高瀬川沿いの立誠小学校校庭に咲く御衣黄

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