不思議な色の花である。京大理学部植物園の入り口にあって、ポーポーという名前が面白く、前から気になっていた。先日、ふと見上げると、枝に黒っぽいものが着いている。熟した実にしては形がおかしいと思ってよく見ると、花であった。
北米の原産で、明治中期に渡来し、果樹として植えられた。花は4-5月に咲き、初めは緑色だが、次第に写真のような暗紫褐色に変わる。木の別名が「アケビガキ」と呼ばれるように、アケビに似たかなり大きい実を付け、9月頃には熟して、橙黄色の果肉は甘く香りがある。
学名はAsimina trilobaで、バイレイシ科ポーポー属である