どう見てもノボタン科の花である。だが、矮性で、この寒い11月に次々と咲く。本来は九州・南西諸島に自生する低木で、世界的にも南アメリカの暖地に分布している。高さも1m程度にはなる。花期は7-10月頃と長いが、暖地でしか11月の花は見られない。園芸品種として交配によって、作られたのであろうか。あるいは、最近の花に対する遺伝子操作の成果(?)だろうか。
ノボタン科の花には、メキシコノボタン属(Heterocentron)、ノボタン属(Melastoma)、ティボウキナ属(Tibouchina)がある。我が国に自生するのはノボタンで、南西諸島、小笠原である。園芸植物として、比較的寒さに強いシコンノボタンが多数栽培されている。
野牡丹の学名はMelastoma candidum、ノボタン科ノボタン属である。