浜松フラワーパークは花博の直前で、花達が見事に咲き誇っていた。新しい木の花は期待しないで出かけたが、妻がナギイカダの花を見つけてくれた。葉の裏にひっそりと花が付いているので、見過ごすところだった。
明治元年頃に日本に渡来した雌雄異株の常緑の小低木である。葉はマキ科のナギに似て、葉に花の付くところはミズキ科のハナイカダに似ている。しかもこの木はユリ科であるからややこしい。3-5月に咲く。葉と見えるものは、じつは枝が変化して出来た葉状枝であると本に出ている。では、葉はどこにあるのかと観察したがあまりよくは解らなかった。花の後は秋に赤く熟した実となる。写真では大きく写っているが実物の花は2mm程度である。
学名はRuscus aculeatusで、ユリ科ナギイカダ属である。aculeatusは「トゲを持った、チクチクする」という意味で、葉?の先端が針のように尖っていることを言うのであろう。事実、木を触っているとチクチクした感触があった。
鋭い葉先