アカシアには、ギンヨウアカシア、フサアカシア、モリシマアカシア等がある。前二つは比較的よく見られるが、モリシマアカシアはあまり見ない。豊中の都市緑化植物園で、今、薄黄色の花を付けたその木が見られる。
モリシマアカシアはオーストラリアの原産で、1930年頃から日本で植えられるようになった。比較的寒さに弱いので九州での造林樹木として用いられ、特に天草地方には沢山の野生化した木々がある。パルプ材となるほか、樹皮からはタンニンが採れる。ただ、成長・繁殖が極めて旺盛なために、旧来の自然林を浸食する可能性があるので「侵入種」として警告されている。
学名はAcacia mollissimaで、マメ科アカシア属である。