チョウセンモミ(マンシュウモミ)-(朝鮮樅・満州樅-(2002.2.8)

季節の木

朝鮮の名を持つものも多い。チョウセンレンギョウ、チョウセンゴシミ、チョウセンマキを既に掲載している。京大農学部植物園にあったこの木もチョウセンモミと名標板には書いてあったが、むしろ「マンシュウモミ」の方が紛れなくて良いかも知れない。
というのも、最近コニファーとして販売されている品種の中に、チョウセンモミと称されるものが多く、これらはAbies koreanaで、英名はKorean Firと呼ばれているからである。園芸品種のAbies koreana ‘Aurea’は成長が遅く樹高も2m程度で、庭植やクリスマスツリーに使うことが出来る。チョウセンシラビソあるいはチョウセンシラベとも呼ばれている。
ここに載せたAbies holophyllaの方は、満州地方でよく見られる喬木であって、30mにも達する。英名はManchurian Firである。葉がモミよりも長く、葉先はモミのように2裂することはない。松ぼっくり(コーン)は10cm以上になり黄茶色である。
学名はAbies holophylla Maxim.で、マツ科モミ属である。朝鮮、中国東北部に分布する。

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