ようやく京大農学部植物園で花弁の内側まで紫のモクレンを見付けた。街では滅多に見ることがない。(2005.4.15)
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梅本さんから「トウモクレン」の花を送っていただいて、今まで「モクレン」として載せていた画像が、どうもトウモクレンであるらしい事に気付いた。これまで撮った画像の中には、花弁の内側まで淡紫色になった本物のモクレンが無く、内側が白いトウモクレンばかりである。そこで早速、梅本さんにお願いして本物の「モクレン」の花を送っていただいた。以下は梅本さんの文章である。
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モクレンの花の画像、参考までにお送りさせて頂きます。関東の方では、街や公園で見かけるモクレンの殆どが、先日お送りした「トウモクレン」なのです。「シモクレン(木蓮)」が、なかなか植栽例も少なく困ってしまうこと多々御座います・・・。林先生のつながりで、神代植物公園の所長をしておられ知人も、業者に頼むと、殆どが「トウモクレン」を持ってきてしまう、と悩まれていた事を思い出します。
色の濃さや大きさ、花被片の形が違うことが容易に判別出きるかと思います。鎌倉ですと、目ぼしい寺などを十箇所まわって、1,2件の植栽例があれば良いほうです。殆どは「トウモクレン」を、「木蓮」として植栽されている状況です。
トウモクレンも、なかなかの美しさですから一般に区別の必要もないのですが、やはり「木蓮」の方が一枚上をゆくような感じが、私は致します。
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一般に「ハクモクレン」や「泰山木(タイザンボク)」をモクレンと呼んでいる場合が多いが、正しくは、ここで紹介した紫色のシモクレンが分類上の「モクレン」である。さらに、花弁の内側の白いものは「トウモクレン」と言うことになる。マグノリア類の呼び方は紛らわしい。
学名はMagnolia lilifloraで、モクレン科モクレン属である。Magnolia liliifloraと書かれることもある。
最近農学部植物園で見付けたモクレン(2005.4.15)
以下は梅本さんから送って頂いた写真(2004.4)
花弁の内側まで淡紫色であることが分かる