葉と小枝にある鋭い棘から、一目でメギ属の木と分かる。ナンテンなどもメギ科であるが、棘が無くメギ属ではない。日本に自生するメギ属のもう一つの代表「ヘビノボラズ」より先に「ヒロハヘビノボラズ」に、北大植物園で出会った。本種以外は北海道で自生しないので、北大植物園で出会うメギはこれしかないはずだが、園内にはメギも植えられていた(名標板には、分布は関東以西と書いてあった)。
葉はスプーンのような形をしており、鋭い棘が多数付いているので、全縁に近いメギとは見分けが付く。花は6月に咲き、メギより黄色く多数付く。実は9月頃には赤く熟す。
学名はBerberis amurensisで、メギ科メギ属の落葉低木である。日本およびアジア東北部に分布する。北大植物園で写す。
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日本で自生するメギ属(Berberis)は、この他に、オオバメギ、ヘビノボラズ等があるが、最近は外来種も多く植えられている。別なページにBerberis hookeriとBerberis pruinosaをご紹介してある。
ヒロハヘビノボラスの実(9月)
鋭い棘