滋賀県の甲賀に国の天然記念物に指定されている松がある。「平松のウツクシマツ」である。巨木ではないが、根元から分岐するアカマツで、いかにも女性的な優しさを感じさせる。山の広い範囲にわたってこの松が群生する様は優美で、昔から名所になっていたと言う。枝はひょろりと伸びて、樹冠に傘状に葉が広がる。花は4月頃咲き、翌年の秋に球果となる。
庭園などに使われるタギョウショウ(多行松)という品種の松がある。これもウツクシマツと同様に、根元から分岐するが、枝の広がりがウツクシマツよりも広い。あまり背が高くならずに扇形の樹冠を形成するので、ウツクシマツよりも見栄えがよく、庭木として用いやすい。学名はウツクシマツと同じである。
学名はPinus densiflora form. umbraculiferaで、マツ科マツ属である。
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橋口さんから滋賀県甲西町の「ウツクシマツ」の写真を送って頂いた。国の天然記念物に指定されている。甲西町の松尾神社から歩く事10分で、ここにしか無いと言われる「ウツクシマツ」の樹林に着く。
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滋賀県在住の樋口さんから、ウツクシマツの見事な並木の写真を送っていただいた。野洲市の県立近江富士花緑公園内植物園で写されたものである。素敵な写真であるが、縮小して載せざるを得ず残念である。(2010.2.28)
ウツクシマツ
タギョウショウ
滋賀県甲西町の「ウツクシマツ」(橋口さん、2004.4.27)
滋賀県立近江富士花緑公園内植物園のウツクシマツ並木(樋口さん、2010.2.28)