マタタビ-秋(2005.6.25、よしゆきさん)

全く変な花/実である。よしゆきさんのお便りには次にように書いてあった。

「6月25日に近くの山の沢をあがっていたら、変な実を見つけました。なんだろと思っていたら、近くに花も咲いていて、マタタビとわかりました。虫えいのようです。この虫えいの実が漢方薬として使われるようですね。」

これがマタタビの花であるとは、すぐに想像出来ないが、実際にはこのような花はよく見かける。開花前にマタタビアブラムシが入ると子房の発達が正常ではなくなり、このような凸凹の実になるようである。正常な実はこちらに示されている。

マタタビは強壮剤として漢方でも使われるが、漢方薬として使う物はこの虫えいの実に熱湯をかけた後、乾燥して粉にしたもである。「猫にマタタビ」と言うが、猫はこの虫えいの実も好むようである。マタタビにはマタタビラクトンという成分が入っていて、これが誘引物質であると言われている。

2枚目は正常な花の写真。3枚目は花の頃に葉が白くなると言う、マタタビの特徴を写した写真である。

学名はActinidia polygamaで、マタタビ科マタタビ属である。

虫の入ったマタタビの実

正常な花

葉が白くなる花期のマタタビ

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