「アテツ」とは変な名前であるが、岡山県阿哲郡のことである。この地方の植物は、他の地域には見られない種が多く、独特の植物相を示すので、「阿哲要素」と呼ばれる場合もある。
小石川植物園には、阿哲満作を含む珍しいマンサクの花があり、加藤さんがその写真を届けて下さいました。以下は加藤さんの解説です。
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マンサク2種 3月初旬・小石川植物園
* アテツマンサク(Hamamelis japonica var. bitchuensis)
・・・日本の中国地方原産。“アテツ”は、岡山県阿哲郡の阿哲のこと。
名の最後にも“備中(岡山県西部)”という言葉が入っています。
普通のマンサクではガクは赤いのですが、アテツマンサクでは黄色
です。ガクも花弁もレモン色に近い黄色なので、全体として爽やかな印象を受けます。花弁もやや短いようです。
* ベルナリスマンサク(Hamamelis vernalis)
・・・北米東部原産。花弁はオレンジ色に近い。開花後時間がたつと花弁の赤みが少し増すようです。vernalisは“春の”といった意味です。
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アテツマンサクの花
ベルナリスマンサクの花