季節の木

セイヨウバクチノキ(西洋博打の木)-(2000.5、加藤さん)

樹皮がバクチで身ぐるみ剥がれたように、はげ落ちるのでこの名前がある面白い木である。日本で見られる「バクチの木」はすでにご紹介したが、ヨーロッパ東南部で見られるセイヨウバクチノキの写真を加藤さんから頂いた。 バクチの木はリンボクと並んで、「...
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セイシカ(聖紫花)-(2007.4.23)

セイシカとは、何となく惹かれる名前である。聖紫花と書くようだが、漢字を見ない方が興味を引く。ツツジ属であるのに、「**ツツジ」と命名しなかったのはどうしてだろう。 セイシカはツツジ属の中では結構大きくなる木で、8m程度に成長することもある...
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清田の大くす- (1997.7.15)

東海道線蒲郡で降りて、国道473号線を北に進むと、清田(せいだ)町のミカン畑に出る。ミカン畑を見下ろすように一本の大くすが立っている。幹周り約12m、樹高20mで、昭和4年に国の天然記念物に指定されている。古くはこの周囲はくすの樹海であった...
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セイボ/アメリカデイゴ-(2000.6)

ブエノスアイレスを案内していただいた現地コンダクターの大野さんは、植物に詳しい方で、セイボ(Seibo)がアルゼンチンの国花であることを教わった。ラパーチョ(ピンクのイッペー)かセイボかどちらを国花にするかの論争があったが、結局セイボが国花...
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サザンカ(山茶花)-(1998.12.19)

優しい花である。 花弁が平開し、まちまちな所がまたいい。散るときも花弁がバラバラと離れて散る。結構大きな木になり10mを越えるものもある。葉は光沢があり周囲に鋸歯を持つ。10-12月に枝先に5-10cmの花を付ける。野生のものは白い花であ...
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サワシバ -(2001.4.4)

一つ苦労して木を見つけると、それまで気付かなかった同じ木が沢山あったことにびっくりする。不思議なものである。京大農学部植物園でサワシバの木を見つけて大喜びで花を撮った翌週、京都府立植物園に沢山のサワシバがあるのに初めて気付いた。どの木も、い...
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サワラ(椹)-(2000.2.5)

樹皮や樹形がヒノキに似ているが、枝に隙間が多い。木材としてはヒノキに劣るが、水の多い谷間に育つこともあって、湿気に強いと言われ、桶や船舶材に使われる。ヒノキと区別するには、葉の裏を観察するのがよく、白い気孔線が、ヒノキではY型に、サワラでは...
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サワグルミ-(2003.6.15)

日本全土の山地の谷沿いで、よく見られる木である。伸び伸びと大きく育っていることが多く見ていて気持ちがよい。大型の奇数羽状複葉が良い目印になる。雌雄同株で、花は5月に開花し、花の後は20cm以上の長い果穂が垂れ下がる。 東北の山中でもさすが...
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コーカサスサワグルミ-(2003.9.4)

ミュンヘン近くのTutzingにあるお城の館を借りての小さな国際会議に参加した。湖畔の庭園の緑が豊かで、様々な木が伸び伸びと育っていた。学会中の長い昼休みや、夕刻、あるいは人気のない早朝に、庭園や湖畔の散策を楽しみ、多くの写真を撮った。日本...
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サワフタギ(沢蓋木)-(1999.4.25、6.13芦生)

別名をルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)という。秋にできる瑠璃色の実と、材が堅くて牛の鼻輪に使ったことから付けられた名前であろう。また、沢蓋木というように、沢の上によく繁茂して、尾根から見ると沢に蓋をするように見える。木を焼いた後の灰を紫...
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