季節の木

スダジイ-(1999.5.15、2004.5.3、2010.5.16(よしゆきさん))

いつもは地味な樹であるが、5月中旬になると急に、スダジイがあることに気付かされる。というのも,強烈な芳香を放つためである。ちょうど栗の花のような生臭い匂いを周囲にまき散らす。黄色い稲穂のような花が樹いっぱいに咲く頃には、一本の樹があるだけで...
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ソヨゴ(冬青)-初夏-(2002.5.24(稗圃さん)、2003.5.27、2007.6.2)

「そよご」、何とはなしに心惹かれる名前である。葉が波打っており、風にそよいでソヨソヨと音を立てるからだという。「冬青」という漢字も不思議である。常緑樹は沢山あるのに、どうしてこの木にだけ「冬青」という字を充てるのだろう。ソヨゴは関東以西の山...
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ソヨゴ(冬青)-冬-(2002.1.10、2005.12(よしゆきさん))

初めて名古屋の東山植物園を歩いた。花や実の少ない季節で、ロウバイだけが艶やかな香りを放っていた。しかしよく探すと、小さな実や冬芽・花の蕾もひっそりと控えている。植物園には「1月の花のマップ」というチラシがあり、この季節に来た人たちを退屈させ...
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ソウシジュ(相思樹)-(2004.5.11、中島さん)

ソウシジュ(相思樹)の名前に惹かれる。由来を知りたいものだが情報がない。花や木の色や形からは「相思」という雰囲気を感じないので、この木の下で愛を語ったというような中国の故事があるのかも知れない。その花と木の写真が中島さんから届いた。 別名...
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ソテツ(蘇鉄)-(1999.7、2000.7.24、2003.11(中島さん))

自生地は九州南部以南の暖地であるが、日本各地に植えられている。とくに寺院に多く、なかには国の天然記念物に指定されている大蘇鉄もある。たとえば熊本県大野下の「蘇鉄家の蘇鉄」は根元周囲が8m以上もあり巨木の仲間に入る。 京大の時計台の裏にも蘇...
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(シロイロ)ソシンカ-(2008.2、中島さん)

中島さんの沖縄休日の花の3本目は「ソシンカ」である。実はソシンカとは学名Bauhiniaに対応するもので、色々の種類がある。マメ科よりはランに近い綺麗な花なので園芸品種も多い。 紫のものはフイリソシンカ(Bauhinia variegat...
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ヒマラヤソケイ-(2004.5.15)

キソケイの近縁種で見分けが付きにくいが、花や葉がやや小型である。5月頃にロート状の黄色の花を付ける。香りは少ない。アフガニスタンから中国にかけて分布する。ソケイ属には、ソケイ(ジャスミンを採る)、キソケイ、ウンナンソケイ、オウバイなどがある...
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ハグマノキ(Smoke Tree)-(1999.6.12、2004.5.15、2004.7(高谷さん))

スモークツリーとはよく言ったものである。まるで、煙のように霞んで得体が知れない。花は既に咲き終わってしまっているが、その後に花柄が伸びて煙のように見える。花は目立たぬ黄色の小花で5月終わりに咲く。京都の同志社大学の木は有名。 学名はCot...
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シチダンカ-(2000.6.10、2003.6.1、2005.6.4)

今年はちゃんと上を向いているシチダンカを京都府立植物園で見た。昨年は時季が遅かったから俯いて咲いたのであろうか。八重風の装飾花ばかりでなく、両性花も付いている。萼片数が多く、薄紫色が美しい。華やかさをひっそりと隠している風情があり、茶花とし...
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シロヤマブキ(白山吹)-(2000.5.2)

一重のヤマブキは早く咲くが、八重のものは今が盛りである。同じ頃、シロヤマブキもあちこちで見られる。葉や花がまるで大きな苺のようである。 山地に自生することもあるが、庭木としてよく植えてある。花が開ききらずに二つに折れたようになっているのが...
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