大阪の鶴見緑地にある「さくやこの花館」は熱帯系、砂漠系、高山帯系、寒冷地形などと部屋を分けた大きな温室で、色々の木や高山植物が楽しめる。特にここは、花を年中咲かせる工夫があり、何時行っても大抵の花を見ることが出来る。さすが、花博跡の植物園である。
この熱帯系の部屋には、コンロンカ属の代表的な木が3つとも揃っている。その一つがヒゴロモコンロンカと呼ばれる本種である。枝先に小さい淡黄色の花が固まって咲くが、その一つずつに赤い大きな萼片が付いている。花はどうも、一度に咲くことはなく、一つずつ咲くように思われる。真っ赤な萼片が枝先を派手に飾る様子は「小型のポインセチア」と言った風情である。
学名はMussaenda erythrophyllaで、アカネ科コンロンカ属の常緑低木で、中央アフリカ(コンゴ、ザイール)原産である。erythrophyllaは、 「erythro赤い+phylla葉の」と言う意味。