ツガとコメツガは似ているが、ツガは福島県以西から九州にかけて、コメツガは関西以東の本州と四国九州の山地に分布する。コメツガの方がやや寒冷地向きである。また、コメツガの方が葉も球果も少し小さく、球果はコメツガが枝に対して真っ直ぐに付くのに対して、ツガでは枝の先端で曲がって下垂する。
花は6月に開花し、雄花は枝先に付く。写真の雄花は7月に写したので枯れている。球果は初め緑色であるが、9月以降に褐色になり、更に裂開して種子を飛ばす。
学名はTsuga diversifoliaで、マツ科ツガ属の常緑高木である。大きいものは30mにも達する。
7月の緑の球果
左がコメツガ、右がツガの球果。コメツガは枝先に真っ直ぐに付き、ツガでは曲がって下垂する。
コメツガの枯れた雄花
コメツガの樹皮
コメツガの樹形は円錐型。後ろに見えるのは八方ケルン。