桐の花の季節が巡ってきた。昨年は庄内天竺川の大きな桐の木の花を見たが、今年は、山田池公園で見つけた。山田池公園は、枚方市の東にある山田池を一周するように作られた公園で、池の南東側が植物園になっており、沢山の樹木が観察できる。京阪の枚方市駅からJR学園都市線の長尾駅へ結ぶバスに乗って「出屋敷」で降りるとよい。
「桐ダンス」で知られるように、木材は軽く虫も付きにくい。木の生育は速くて、あっと言う間に大木になる。大きな葉と、搭状に付く紫色の花房が印象的である。5月頃に葉に先立って花を付ける。釣鐘状の花の中は見にくいが4個の雄蘂がある。花弁が散ると中から雌蘂が覗き子房が膨れ始める。蒴果はやがて黒く熟し、2裂して種子を出す。
阪急電車宝塚線の車窓から、庄内-三国間の東側遠方に大きな桐の木が見え、5月には見事な花を付ける(写真は4月18日のもの)。服部緑地の横を流れる天竺川が神崎川にそそぎ込む直前の岸にある。三国で電車を降りて天竺川沿いに服部緑地まで良い散歩になる。
学名はPaulownia tomentosaで、ノウゼンカズラ科キリ属の落葉高木である。中国中部が原産であるが、北海道を除く日本各地でみられる。
色々の物が写っていますので、写真の中に解説を入れました。(5月の写真)
10月の花芽、5月まで長い冬を越えてゆっくりと育ちます。
天竺川沿いの大きな桐の木(2009.4.18)。