丁度同じ頃に咲くクロモジの花と似た、クスノキ科の花である。<br>
京都府立植物園の生態園に低木があり、冬の間からゆっくりと芽が膨らんでいくのを見ていたが、肝心の花の季節を少しのがしてしまった。写真は最盛期の花ではない。
雌雄異株で、写真のものは雄花であろう。雌株では、花の後赤い実が沢山に付き、9-10月に赤く熟す。冬の芽や、若葉の出方がなかなか可愛い木である。
学名はLindera erythrocarpaで、クスノキ科クロモジ属であるerythrocarpaは「赤い実」の意味である。別名をナツコガともいう。
カナクギノキの赤い実(11月)
カナクギノキの冬芽(12月)