ランシンボク-楷の木(カイ) -(1998.11.22、2005.11.23(戸次さん))

岡山の閑谷学校は、1668年の備前藩主池田光政によって設立された藩校で長い歴史を持つ。その講堂は国宝に指定されている。
ここで、もう一つ有名なものは、楷の木の紅葉である。講堂の横に
大きな楷の木が2株あり、11月初旬にはそれぞれ赤と黄色の素晴らしい紅葉をみせる。今年は、少し遅く色も今一つということであったが、目の覚めるような紅葉を見た。
楷の木は中国原産で、孔子の死を悼んだ弟子たちが、山東省曲阜の孔子廟に各地から集めた名木の一つといわれる。東京林業試験所の白澤博士によって、大正時代に日本にもたらされた。東京湯島の孔子廟にも植えられている。
高さ20m以上になり、4月頃小さな赤黄色の花を多数付けるが、むしろ秋の紅葉がよく知られる。雌雄異株である。
学名は、Pistacia chinensisでウルシ科ランシンボク属である。
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戸次さんから、素晴らしい楷の木の紅葉の写真が届いた。いつもはもっと赤くなるのだが、今年は黄色が勝っている。それでも、閑谷校の楷の木の紅葉はいつ見ても目が覚める。1998年に私の写したものは、カメラも性能が悪く、せっかくの見事さが出ていなかったので、戸次さんにお願いして投稿としていただいた。(2005.11.23)

閑谷校の楷の木の紅葉-戸次さん撮影(2005.11.23)

その7年前に写した同じ木の紅葉(1998.11.22)

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