「浜辺で、はちきれそうに膨らんだ豆を見つけたのが昨年の2月でした。どんな花が咲くのか、注意していて、今年は秋に花を見ることができました。」と、中島さん。その花を、実の写真と共に送って下さった。背景の沖縄の海が美しい。
イソフジはエンジュなどと同じマメ科の植物である。エンジュは高木になるが、イソフジは常緑低木である。名の通り海岸に自生し、11-12月に黄色の花を付ける。花が下から先端に咲き上がるに連れて、下の方には長いマメが出来てくる。マメが垂れ下がる様子は、晩秋のエンジュの風情ととてもよく似ている。イソフジの自生地は徐々に減少していて、環境省のレッドリスト(絶滅危惧種II類)に載せられている。
学名はSophora tomentosaで、マメ科クララ属である。tomentosaは「分厚くて毛の生えた」と言う意味で、葉の感じをさしているのであろう。
花とマメと蕾が共存している
幹と蕾
2月、とても長いマメ
やはり、磯に生育していました(2月)