日本全土の山に分布する常緑高木で大きいものは20mにもなる。樹皮は赤みがかって荒い。庭木や垣根にも使われるので、秋の赤い実は街でもよく見かける。雌雄異株で、3-4月に葉の付け根に花が付く。雌株の場合には9-10月に色付いて、厚みのある赤い仮種皮が種子を覆う。仮種皮は甘い味がし、食することが出来るが、種子は有毒である。。
学名はTaxus cuspidataで、イチイ科イチイ属である。cuspidataは、「急に細くなる」の意で、葉の付け根のことを指すのであろうか。別名を、オンコ、アララギとも言う。