ホルトノキ-(1999.7.17、2007.10(土谷さん))

京大農学部農園(いわゆる田圃)の横でホルトの木を見つけて、花の咲くのを辛抱強く待っていた。一月ほど前から蕾が付いていたが、なかなか開かない。一週間前はまだまだという風情であったが、今日行ってみると、いきなり満開である。
花には、蜂の代わりに蟻が一杯で、アリを追わないと花の中が覗けないほどであった。きっと花の蜜が甘いのであろう。果実は2cm程の楕円形で最初は緑、秋には黒紫に熟す。
「ホルトの木」とは、面白い名前である。ポルトガルから来た木という説もあり、また、オリーブをホルトノキということもあるので、これと間違えて名前が付いたとも言われる。今は各地で公園樹として植えられている。秋以降に少しずつ落葉するが、落葉する前に葉が赤く紅葉するので、木を見ると、いつもどこかに赤い葉が付いている。
大きいものは10mを越す喬木になる。日本で最大のホルトノキは伊豆の伊東市にある比波須天神のホルトの木と思われる。
学名は、Elaeocarpus sylvestris var. ellipticusで、ホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木である。
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いつも珍しい写真を撮って送ってくれる同窓の土谷さんからホルトノキの実の写真を送ってもらった。10月なのでまだ青いが、やがて熟して紫になる。同時に送っていただいた木の全体写真を見ると、所々葉が赤くなっているのが解る。感じがヤマモモに似ているが、ホルトノキの葉には鈍い鋸歯があり、ヤマモモは全縁なので区別が付く。(2007.10)

葉に蟻がとりついて花をねらっている

10月のホルトノキの青い実(2007.10、土谷さん撮影)

並木に使われているホルトノキの全体像(2007.10、土谷さん撮影)

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