八重山郡島のマングローブを代表する木である。マングローブとは、
海水と淡水の混じる、潮の干満のある所に生育する木の総称で、代表的なものはオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギであるが、これ以外にも幾つかの木が含まれる(最下段を参照)。
ヤエヤマヒルギはその根に特徴があり、いかにも潮の流れに抗して立っている風情がある。典型的な胎生種子で、写真の丸い部分の種子から親木に付いたままで成長して下に伸び、20-40cmの長さになると落下して、泥土に突き刺さり、成長を続ける。
ちょうど花の時期で、幾つかの花を写すことが出来た。4枚は花弁で残りの4枚が萼である。
学名はRhizophora mucronataで、ヒルギ科ヤエヤマヒルギ属で、沖縄、東南アジア、オーストラリア、東アフリカに広く分布する。
5-7月は花の季節です
支柱根が、上手に水面上に木を支えています
種子から胎生の苗が下方に伸びて落下を待ちます。
花弁と萼が4枚ずつです
西表島の仲間川-両岸は全て、ヒルギを中心とするマングローブの森