ヒノキバヤドリギ(檜葉宿り木)-(2006.4.29、野坂さん)

野坂さんが、マユミに付いたヒノキバヤドリギの写真を送って下さった。japonicaの名前が付いた宿り木である。遠くから見ると確かに檜葉に似ているが、主として見えているのは茎で、葉は殆ど退化している。ただ、茎には葉緑素があり光合成をするので、全くの寄生植物ではない(半寄生植物と呼ばれる)。ヤドリギは落葉樹に寄生する場合が多いが、ヒノキバヤドリギはツバキやモチなどの常緑樹にも寄生する。
節のように見えるところに葉と花があり、花は1mm以下と小さく、気を付けないと見落とす。黄色の実は2mm程度なので良く解るが、この実の中には粘着物質が付いた種子があり、時期になると実が大きくはじけて種子を飛ばし、別な宿主の幹に付着して拡がっていくと言われている。
学名はKorthalsella japonicaで、ヤドリギ科ヒノキバヤドリギ属の常緑やどり木である。

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