ハリグワ(針桑)-(2003.5.27)

クワは古来、日本では養蚕にとって必須の植物であったが、今は殆ど栽培されているものを見ることがない。養蚕に最もよく使われたのはヤマグワ(別名 クワ)であるが、ハリグワも養蚕に使うことが出来る。樹皮は、同じクワ科のコウゾやミツマタと同様に、和紙の原料として使われる。ハリグワと言われる所以は、枝にある鋭い棘にある。
現在は中国・韓国にしか分布しないとされるが、石器時代には、日本でも自生していたことが出土した木片から解っている。大阪府にはまだ野生種があるとして、大阪府植物レッドリストに載せられている。
学名はCudrania tricuspidataで、クワ科ハリグワ属である。京大農学部植物園で写した。2005年5月に行くと、木はすっかり切られて消失していた。今は、農学部田圃の西の塀際に2本残っている。

ハリグワの名の由来は、鋭い棘

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