諦めきれずにもう一度確かめに行ったら、やはり花が咲いていた。
「8月の花なので、もう咲き終わりました」と植物園で教えられて諦めかけたが、どう見ても蕾のように見えるので、再度訪れたのがよかった。今年はきっと気候の関係で遅咲きなのであろう。少ない花を巡って、大小色々の種類の蜂がブンブンと飛び回っていた。
昔、札幌の北海道庁旧庁舎と北大植物園を訪れた際に、大きなハリギリの木がありその印象が今も強く残っている。ハリギリは高さ20mを超す落葉喬木だが、京都府立植物園のものは、枝が低いところまで伸びていて、花を写すのに丁度良い。カエデとヤツデを合わせたような大きな葉が特徴である。幹や小枝には痛い棘が付いており、名前の由来になっている。
学名は、Kalopanax pictusで、ウコギ科ハリギリ属である。
花枝の根元と小枝のトゲ