タニガワハンノキ(谷川榛の木)-(2009.5.20、立山)

ハンノキの中で、ミヤマハンノキ、ケヤマハンノキ、タニガワハンノキは鋸歯がよく目立つ葉をしているが、タニガワハンノキは別名「コバノヤマハンノキ」と呼ばれるように、葉が小さく、横に広い形をしている。鋸歯は大きく良く尖っているので区別しやすい。花期は3-4月で、ミヤマハンノキより2ヶ月近く早い。
富山電鉄の立山駅を降りると、たいていの人は直ぐケーブルカーに乗って美女平を目指すが、駅を降りて常願寺川にかかる真川大橋を渡って鉄道に沿って引き返すと立山山麓家族旅行村があり、ここからゴンドラリフトで1170mの尾根にのぼることが出来る。ここからの立山連邦の眺めも素晴らしい。その展望台への途中でタニガワハンノキを見付けた。5月だったのでもう花期は終わっており、花を写すことは出来なかったが、特徴的な葉を写した。
高さ15-20mになる落葉高木でであるが、写真のものはまだ若木である。樹皮も老木よりは明るい色をしている。鋸歯が目立ち葉脈は5-8対である。葉の裏面はやや白っぽい。
学名はAlnus hirsuta var. microphyliaで、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木である。本州中部地方以北と北海道南部に分布する。別名、コバノヤマハンノキとも言う。学名のmicrophyliaは「小さい葉」の意味。

鋸歯が目立つ横広の葉が特徴。葉は他のハンノキよりも小さい。

成木は10m以上の高さになる。これは若木。

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