この季節、垣根から鮮やかな赤紫の花がのぞいているのが見られる。花が団子のように集まってまだ葉のない幹にびっしりと付いている。昨年からの枯れた豆の鞘がくっついていることもある。豆科の木である。中国原産で江戸時代に渡来している。
アメリカ原産のものはアメリカハナズオウ(Cercis canadensis)と呼ばれるが、色はやや薄く花も小さい。テキサスでも今が満開であった。一方、ヨーロッパでは中東原産のハナズオウ(Cercis siliquastrum)が見られる。両方とも日本のハナズオウに比べると大木に育つ。
日本のものは学名がCercis chinensisで、マメ科ハナズオウ属である。浜松フルーツパークおよび京大で撮す。
5月、花のあとに出来た豆果(2002.5、豊中)
シロハナズオウ(2002.4、自宅の庭で)