日本を代表するゴヨウマツは、中部地方の山地以北に分布するキタゴヨウマツ(北五葉松)と、福島県の平野部以南に分布するゴヨウマツ(媛小松)である。高山に生えるハイマツも五葉である。
ゴヨウマツは盆栽によく使われるので、小さいと思いがちであるが、高さ30mにも達する巨木に育つ。キタゴヨウマツの葉は、ゴヨウマツよりやや長く3-8cmで、色もやや白い。5-6月に花を付け、6-10cmの球果に成長する。
学名はPinus parviflora var. pentaphyllaで、マツ科マツ属である。parvifloraは「小さい花」、pentaphyllaはもちろん「五葉」の意味である。
キタゴヨウマツの雄花-京大理学部植物園で(2003.5.22)