ミカン科の花は多様であるが、この木がミカン科とはとても思えない。もっとも、カラスザンショウやキハダのように集合花になるものがあるから、不思議とは言えない。ゴシュユは中国中南部原産の木で薬用植物として江戸時代に渡来した。
落葉小高木で、一般には8月頃に緑白色の花を多数付ける。京都植物園のツバキ園の中に見られる。雌雄異株であるが、我が国には雌株しかない。
写真の花も雌花である。
学名はEvodia rutaecarpaで、ミカン科ゴシュユ属である。ニセゴシュユと呼ばれることもある。学名はEuodia ruticarpaとも書かれるが、前者の方がよく使われている。