ゴンズイ(権萃)-(2009.5.27、2006.1.29、よしゆきさん)

「ゴンズイは秋の種皮の赤と種子の黒が目立ちますが、花は地味で人の目は引かないようですね。」とよしゆきさんが書いておられるように、ゴンズイの花に注意を向けることはほとんど無い。そのゴンズイの5月の花を送っていただいた。よしゆきさんが蒐集しておられる冬芽も添えてあった。
ゴンズイは中型の落葉樹で、5-6月に本年枝の先に円錐花序を出して淡緑色の小さな花を付ける。開ききらない花を覗くと5個の雄蘂が見える。葉は対生で奇数羽状複葉である。先端は鋭く縁には細かい鋸歯がある。冬芽は枝先に2個の仮頂芽が付くことが多いが、2対付く場合もある。なかなか厳つい感じである。
学名はEuscaphis japonicaで、ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木である。別名をゴゼノキとも言う。関東地方以西の本州、四国、九州に分布する。

細かい鋸歯のある奇数羽状複葉

1月の冬芽(2006.1.29)

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