フユザンショウ(冬山椒)-(2009.9.19、よしゆきさん)

サンショウ属には落葉が多い中で、フユザンショウは常緑である。葉も光沢があってやや厚い。カラスザンショウやサンショウはよく見るが、フユザンショウにはなかなかお目にかからない。その木に実がなっているのを、よしゆきさんが目ざとく見付けられた。お便りには「近くの山手へ行ったときに、林の縁にある木の枝の実が目に飛び込んできました。何だろうと思ってみると、複葉の葉に翼がある。これがフユザンショウか、と嬉しくなりました。島根県ではやや稀とされていて、会えるのを楽しみにしていた樹木のひとつでした。冬に葉があるのも確認してみたいですね。花はまた来年以降の楽しみです。」とあった。ヌルデと同じように葉に翼があるのが大きな特色である。
黄緑色の小花は5月頃に葉の脇にかたまって咲く咲く。雌雄異株だが、雄株は知られていないと言うことである。棘は2つずつ対生するが、なかなか鋭い。実を取ろうとするときには要注意である。
学名はZanthoxylum planispinumで、ミカン科サンショウ属の常緑低木である。関東以西の日本各地、東アジアに分布する。Zanthoxylumは黄色い材、planiは平らな、spineは棘をさすラテン語。

9月の実

翼がよく目立つ特徴的な葉

鋭い棘

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