フクギ(福木)-(2000.6.25)

本州でのクスノキやケヤキと同じくらいに、石垣島でよく見るのがフクギとテリハボクである。どちらも葉肉の厚い乾燥に強そうな木である。常緑高木で、庭園の背景木としても、防風・防潮樹としても、また、街路樹や公園樹としても広く使われ、家々の庭にも植えられて濃い日陰を作っている。フクギの木陰にはいると、とても涼しく感じる。
5-6月に黄白色の花を一杯に付けた後、写真のようなかなり大きな実が育つ。やがて、実が黄色に熟すと、コウモリがやってきて実を突っつくそうである。木の下に、黄色のつぶれた実が落ちていやだと地元の人に聞いた。良いことばかりでは無いようである。
学名は、Garcinia subellipticaで、オトギリソウ科フクギ属である。
沖縄・台湾・フィリピンに分布する。

6月、フクギの青い実が見える

宮良殿内の枯山水庭園の背景となっているフクギの木

樹皮
フクギは大きな日陰を作る

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