季節の木

ヤエザクラは俗名であって、200種以上あると言われるサトザクラの中で、花弁が幾重にも重なったように見えるものを指している。サトザクラというのは、古くから行われた桜の人工的交配や変異によって生まれた園芸品種のことで、これらの中には八重のものが...

新宿御苑に春の花を愛でに出かけた梅本さんからの桜便りが届いた。色の変わった桜の花として、緑の「御衣黄」（ギョイコウ）と黄色の「鬱金」（ウコン）が有名であるが、届いた写真は、ウコンである。以下の解説を付けて下さった。 ***********...

ソメイヨシノが咲く前に、見事な満開を見せる桜である。京都府立植物園の北門を入って噴水の前を直進すると、直ぐ目に入ってくる。中国原産のカラミザクラと日本原産のコヒガンザクラの実生との交配種と考えられている。ほのかな芳香がある。 学名はPru...

札幌の西村さんから「チシマザクラ」の素敵な写真が届いた。 西村さんのメールの一節に「春の遅い北海道も、先週やっと釧路で桜の開花宣言が出て、桜前線の日本列島縦断の旅が終わったようです」とある。１月に沖縄で始まった桜前線も４ヶ月を経て、日本列...

3年越しに写したいと思い続けてきた花がある。シウリザクラである。京大農学部植物園の北東隅にあるのだが、高くて花が撮れない。しかも、2年続けてタイミングを失していた。ところが、昨年もう少し奥に足を運んだところ、小振りのシウリザクラがもう一本植...

梅本さんから、久しぶりに届いた嬉しい桜の便りである。それも、隅田川と永代橋の写真を添えて！　一時に懐かしさがこみ上げてきた。東京の越中島で過ごした９年間。子供達が小学校から高校まで生長した期間であった。子供達と、隅田川を行き交う船をよく眺め...

加藤さんが実習地の北海道から送って下さった写真である。 山の中の、空気のきれいな場所の雰囲気がよく出ていて素敵である。 ミヤマザクラは名の通り深山に咲き、花期は５－６月と遅い。関東・東北ではふつうの山地でも見られる。10m程度になる落葉...

先回、西村さんから送っていただいた「チシマザクラ」の原種である。北海道および中部地方以北の本州の深山に育つ。あまり大きくはならな代わりによく分枝する。花期は5-7月で、葉と同時に花をつける。チシマザクラとの違いは毛のないことで、葉、葉柄、萼...

3月中旬の浜松フラワーパークで見た桜である。 元浜松フラワーパーク園長であった古里和夫氏が南伊豆町の湊で見付けた新種である。チュウゴクミザクラと早咲きのオオシマザクラの自然雑種と考えられている。南伊豆には原木がある。 学名はPrunus...

別名をフジザクラという。富士山周辺によく見られるのでこの名が付いた。前に紹介したキンキマメザクラが近畿地方を中心としているのと対照をなしている。比較的高さの低い木で、花も小振りである。挿し木などでもつけ易いので盆栽や庭木によく使われる。 ...