アオハダ(青膚) -(2001.5.12)

季節の木

以前に芦生の森に行ったときに、案内人から木の幹を剥がすと中が緑色である木を見せてもらって強く印象に残った。「アオハダ」である。樹皮は灰白色だが薄いのですぐに剥がせる。これと似たものに「キハダ」があり、こちらは中が黄色い。
そのアオハダが、小さな花を付けている。モチノキ科特有の小さい4弁の花で直径4mm程度で、風情がウメモドキに似ている。
落葉高木で、雌雄異株である。写真の花は雌花で、雄花ではもっと雄しべが目立つ。9月頃、葉の一枚づつに沿うように7mm程度の実が赤く熟す。この風情もウメモドキに似ているが、木の高さは大きく異なり、アオハダは立派な木になる。
学名は、Ilex macropodaで、モチノキ科モチノキ属である。macropodaは「大きな足」の意であるが、何をさして足(pod)と呼んでいるのであろうか。

中には5弁のものがある

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