山と渓谷社の「日本の樹木」は一番よく参照する本であるが、その中にあるアカモノの写真は群生一面に花が咲いた美しいもので、いつかアカモノの写真を撮りたいと思っていた。昨年、嵐の中を月山に登ったおりに、山頂近くでようやく雨に濡れたアカモノに出会った。一面の花とはいかなかったが、初めての対面は嬉しかった。
高さ10-30cmの小低木で、茎が地を這って根を出す。5-7月に写真のような花を付け、秋には6mmほどの球形の赤い実となる。熟したものは食べられる。
学名は、Gaultheria adenothrixで、ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木である。北海道・本州の日本海側や四国の深山に分布する。今回の撮影は月山山頂近くであった。コケモモなどと同じく、アカモモと呼ばれていたものがアカモノに訛ったと言われる。
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八方尾根ではやや時期が遅かったが、咲き残ったアカモノを見ることが出来た。(2009.7.16)
栗駒山の須川高原でようやく本に負けないアカモノの群生に出会うことが出来た。(2010.6.22)
6月の栗駒山で見たアカモノ(2010.6.22)
7月の八方尾根で見たアカモノ(2009.7.16)
みぞれ混じりの月山で見たアカモノ(2008.7.28)