梅雨入りと共にアジサイの花が目立つようになる。雨に合う花である。
ガクアジサイと呼ばれるものが原型で、中央に多数の両性花,周囲に装飾花がある。
両性花には雄しべと雌しべがあり結実する。装飾花の花弁に見えるものは4-5枚の萼片で,本当の花弁は写真のように中央に小さく見えている。
ガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変わったものが、普通アジサイと呼ばれている。アジサイはユキノシタ科に属するが種類が多く、日本には20種以上ある。最近は日本から中国を経てヨーロッパに渡ったアジサイが品種改良され西洋アジサイとして逆輸入されている。西洋に渡る前の古品種が今京都府立植物園で花を咲かせている。
シーボルトは、日本のアジサイの一種に、Hydrangia otaksaの名を与えているが、これはシーボルトの最愛の妻であった「お滝さん」にちなんだものである。
学名はHydrangea macrophylia form. macrophylia (ガクアジサイはform.normalis)で、ユキノシタ科アジサイ属である。
西洋アジサイを作り出した古品種のアジサイです。
改良品種は大正時代に西洋アジサイとして戻ってきました。